近年、YouTube で紹介されてから良縁寺で有名な山形県の若松寺にムカサリ絵馬の奉納に来られる方が増えています。
絵師の方も今では大忙しでなかなか予約が取りづらくなっているようです。
そこで、今回は絵師さんに頼まずにご自分で描かれる方へ、ムカサリ絵馬の描き方と注意事項を詳しくご説明いたします。
ご自分で描いてみたい方は大切なご家族の為にムカサリ絵馬を描いてみてはいかがでしょうか?
他にもムカサリ絵馬につての基本情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。
ムカサリ絵馬・絵師の高橋さんについて知りたい方はこちらをご覧ください>>「ムカサリ絵馬絵師高橋知佳子さんとは?料金と問い合わせ方法をご紹介」
ご自身でムカサリ絵馬を描く場合の描き方と注意事項
絵馬と言っても一般の絵馬の形ではなくムカサリ絵馬は額に入れて飾りますので、絵を描いたら額に入れて若松寺にお持ちください(郵送もできます)。
- サイズは大体50〜70cmx40〜50cm程の大きさ。
一辺が1mを超すものも稀にあるそうなので、大きいものを描きたい方は一度お寺にご確認ください。
ご家族を思って皆さんで意見を出し合って描くのも供養の一つだと若松寺の教務、鈴木純照さんはおっしゃっていました。
描き方・注意事項
- 和装、洋装(ウエディングドレス)故人がお好きだと思うものをご想像で描いてください。
- 故人が若くして(子供の頃など)亡くなった場合は、結婚する年頃の成人した姿を想像して絵馬に描いて下さい。
- お相手を描く時は実在しない、想像の人物を描いて下さい(連れて行かれてしまいます、その方の名前もつけないでください)。
- 写真やパソコンで作った合成のものも受付できません、若松寺(じゃくしょうじ)では固くお断りしています。 ※必ず手書きで全部描いて下さい。それが家族への一番の供養になります。
- 絵を描く時は、上部と左右に少し幅を開けて描いて下さい(戒名、俗名、享年何歳で亡くなったか、奉納する人の住所と名前を書くスペースとなります)。
- 水子さんを描く場合は、成人した年頃に奉納しますが、その時に名前を付けて奉納される方もいます。(例:〇〇家の水子霊位〇〇ちゃんなど)
- 同性結婚ももちろん問題ありません。
- 結婚式を挙げる背景も自宅であったり、式場であったりと自由に描くことができます(昔の結婚式は自宅であげていたそうで、昔に描かれたムカサリ絵馬には自宅での結婚式が描かれているものも多数あります)。
- 立会人や背景なども好きに描くことができます。
- 人数規定も基本的にはありません。
ムカサリ絵馬(山形)の年間奉納数
数年前まではムカサリ絵馬の奉納は年に20件くらいだったそうですが、ここ数年で絵師さんに頼まれる方がどんどん増えているようです。(現在2023年)
絵師さんに頼まれる方は1年半〜2年待ちと人気がでてきているようですので、早めの予約をおすすめします。
ムカサリ絵馬は自分で描くのと絵師さんに頼むのどっちがいい?
基本的にはご家族の方が故人を思って描くのが1番の供養になると若松寺の教務、鈴木純照さんはおっしゃっていました。
一生残るものですので(お焚き上げはしません)、絵に自信がある方もない方も気持ちを込めればいいのだと個人的には思います。
若松寺専属のムカサリ絵馬・絵師の高橋知佳子さんに頼まれる方は高橋さんの霊感を頼り、より故人の要望に答えたいという気持ちがありお願いするのだと思います。
高橋さんは霊と交信することができますので、どんなお相手がいいのか、どんなドレスが着たいのか、色や形、髪型などいろんな要望を言ってくるそうで、気に入らないと枕元に出てきて「これでは嫌だ」と言ってきたりする方もいるそうです。
描いたお相手が気に入らないと言われ書き直すこともあったようです。
ご家族の希望をしっかり聞いてあげたい、と思う方は絵師さんに一度ご相談されるのがいいと思います。
お寺にずっと飾られる絵馬ですのでご家族でよく相談してくださいね。
ムカサリ絵馬の描ける絵師さんは何人いるのか?
若松寺専属の高橋知佳子さんの他にもあと3人ほどこの地域でムカサリ絵馬をかける絵師さんがおりますが、お仕事として活動されているのは高橋さんだけのようです。
以前にYoutubeで紹介されたこともあり今では高橋さんに注文が殺到しています。
高橋さんは10年以上前からこのお仕事をされているベテランです。
ムカサリ絵馬の絵師はいつからいるのか?
教務の方も詳しいことはわからないようですが、昔のムカサリ絵馬を見るかぎり、この風習が始まった頃からいたのではないかとおっしゃっていました。
おそらく家族の中で絵がうまかった方などが描いたり、絵がうまく描けない方に描いてあげたり、など協力していたのだろうというおっしゃっていました。
ムカサリ絵馬は現在どのくらいあるの?見れる場所は?
延1500枚くらいあります。
古いものは明治時代から、現代のものとは絵のタッチもだいぶ違います。
実際にお寺で見ることができます、昔のものはわりと細かく結婚式の様子が描かれているものがあります。
お酒を注ぐ子供がいたり、乳母が付き添っていたり、一枚の絵に複数の人がいたり結婚式自体を描いている絵が多々あります。
ムカサリ絵馬は処分しません
奉納して、お寺の一室に飾られるムカサリ絵馬ですが、処分はせずにずっと大切にお寺で保管されます。
新しく供養されたい方が来たら古いものは別室の絵馬堂に移動され保管されます。
※お焚き上げはしません。
こちらの御堂では自由にムカサリ絵馬を観覧することができますので、年代物の古い絵馬から現在に至るまでの歴史も観覧することができます。
他の場所(小松沢観音、黒鳥観音や山寺の奥の院など)に飾ってあるムカサリ絵馬もあります、最上三十三観音を回って、巡礼の風景などをお参りして歩くというお参りの仕方もありますのでご興味のある方は巡礼されてみるとより深くこのあたりの風習を知ることができます。
ムカサリ絵馬の写真を撮ることは禁止
ムカサリ絵馬には個人情報がたくさん書かれているので、写真撮影は固く禁止されています。
間違ってSNSなどにあげてしまわないようくれぐれも気を付けましょう。
許可を得て撮影されたムカサリ絵馬の動画がYouTubeに上がってますのでどんな絵を過去の方々が描かれてきたのか見ることができます、ぜひ参考にどうぞ>>「若松寺・ムカサリ絵馬を角由紀子と都市ボーイズ岸本が取材する」(34:40~)
ムカサリ絵馬の飾られている部屋の怪奇現象
若松寺の教務、鈴木純照さんが実際に体験したお話しです。
「ここに(ムカサリ絵馬の飾られている一室)にだけ入れない人がいる」そうです。
隣に繋がる部屋には行き来できるが絵馬の飾られてる部屋だけにどうしても入れない人がいるようです。
鈴木さん自身も絵馬の部屋に長くいると肩が重くなるそうです。
訪れていた角さんも「この部屋だけ寒い」と言っていました。
自分のムカサリ絵馬を見にきているのでしょか・・・。
まとめ
今回まとめたものでご自身でムカサリ絵馬を描くことができますので、高いお金を払って絵師さんにお願いしなくても大丈夫です、金銭面で迷っている方は是非参考になさってください。
わからないことがあればいつでも若松寺に連絡できますので、心配いりません。
若松寺の連絡先、お問い合わせ方法などは>>こちらの記事の最後をご確認ください。
大切なご家族が喜んでくれることを願っております。
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